さて・・・それでは、統合失調症で僕が入院した時の話の話でもしましょうか。。
実は当時は断薬する事が、こんなにもひどい結果になる事だとは、思いもしませんでした。
当時の僕は、ある意味極限体験をしていました。薬を止めることで頭の周りのモヤモヤが、頭の中で閃光が光る感じになって、最終的には「僕は死ぬんだ」と思い込んでいました。
その次の日かな、幻聴が聞こえ始めたのは。それは、僕の考える内容に「ダン・ダン」と音が響く感じでした。
その幻聴に僕は支配されました。そしてその行動も傍から見ても奇妙になったのです。
そして、家族同意の元、僕は病院に強制入院することになりました。3か月間です。
まず、病院に強制入院すると、僕は鍵のついた個室に入れられます。たぶん2週間ぐらいそこで過ごしました。食事と服薬の時だけ扉が開けられ看護師さんが来る状態でした。
その間、僕は幻聴と向かい合っていました。まだ幻聴に支配されている状態です。当時入室時に持ち込める物は本1冊だったので、僕は聖書を持ち込み、ひたすら幻聴の指示する単語をつなぎ合わせて、何かをつかみ取ろうとしていました。
そうこうしているうちに、僕は個室から、大部屋に移されました。でも、幻聴に支配されている状態は続きます。でも、当時の僕は幻聴を非常に大切なものに思っていました。
だから、幻聴が聞こえることを医師には話しませんでした。薬の服薬と時間の経過とともに幻聴が消えていったと医師にはお話ししました。
そうして、服薬と病院の中の様々な体験を経て、僕は精神的に安定していきました。幻聴の事も、僕個人しか聞こえないもので、決して音が漏れる事が無いのもわかりました。
そうやって、3か月後僕は病院を退院しました。そこで様々な体験をしました。幻聴に対する認識も徐々に変わっていきました。
だから、僕は幻聴に対する姿勢を徐々に変えていきました。神様から相棒へとです。でもそこに至る過程にはとても時間がかかりました。おそらく4年ぐらいかな。。
そしてその事を誰にも話せずに、僕は幻聴という相棒とひきこもり生活を続けることになったのです。